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2007年12月18日

Webページのライフタイム設計

先週から3度もカゼを引いたと思ったらどれも翌日には回復したりで体調の変化の波が大荒れ模様。
仕事の方も一段落つく様子をみせないまま、締め切りだけが襲いかかる年末的空気感です。

もうすぐクリスマス…

昨日、かれこれ8ヶ月近く制作してきた某社のWebサイトがやっとローンチされました。8ヶ月といえば、どんな企業でもその間にさまざまな組織の変化やサービスの改訂があります。制作途中に刻一刻とさみだれでコンテンツに変更が入る状況というのは、バージョン管理の煩雑さだけでなく、作業モチベーションにも微妙に影響してきます。

まだ公開していないのに、脈々と最新情報に更新している感じ。

制作に8ヶ月もかかったのにはそれなりな別の理由もありますが、短期スパンの仕事ばかりしていると、Web制作は本当に「生モノ」だな、という感覚が強くなってきて
企画・制作した時点から間隔が開いてしまうと振り出しに戻してイチからデザインし直したくなると思うときが時々あります。

これはある意味とても危険なことだと思います。
例えば企業サイトの場合は、公開した後もそのコンテンツは長ければ1年以上も公開され続けるわけです。つまり1年以上は存在価値がある情報として機能させなければならないわけです。

企画やデザインのライフタイムをいつまでと定めるか。これを定義の一つに加えてサイト設計を考える必要性を最近強く感じます。

一つのWebページなりコンテンツのライフタイムは、そのページの周りにあるサイト内コンテンツの更新や修正に伴って経年変化していきます。色あせない情報でも周りの環境や検索サイトからのリファラーの変遷によっても外的影響を受けて、我知らず取り残されていくことにもなりかねません。

企業サイトの場合は、局所的な更新やページ追加に対応できるようにある程度の変化を想定した耐性の高い設計を行うように心がけてはいますが、サイト全体の中で「更新していないコンテンツ」への対応を、場当たり的でなく、初めの企画段階でどう扱うべきかをお客にきちんと提示する必要がありそうです。

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