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2007年09月29日

Shes.netクローズ

Shes.net」がサービスを終了するというニュースが入ってきました。
開設した当初にちょっとお手伝いさせていただいたりしたこともありましたけど、最近は正直に言うとあまり訪れていませんでした(苦笑)。

Shesnet End

会員拡大のために担当の方も相当がんばったことでしょう。切実な努力が空回りしているように見受けられたこともあったような気がしますが、そのコンテンツ企画の積み重ねノウハウは決してムダにはならず、Webという移り気の早いメディアでのコンテンツの作り方の深いツボを実証を持って探し当てられたのは大きな財産だとおもっています。

ただこの業界ではShes.netのように息の長い老舗ブランド(1999年7月スタート)って本当に少ないから、いろんなことをすべてゼロに戻してでもブランドだけは残って欲しかった、というのが正直な気持ちです。

お疲れ様でした。 さ、次いきましょうw。

2007年09月28日

Googleリーダーのデザイン変更

Googleリーダーのインターフェイスが変更になっているのに気づきました。
デフォルトの状態ででもすっきりしてムダがなくなった感じがします。
ただデフォルトのままではショートカットがうまく機能せずに読みにくくて仕方がありません。

Googlereader Renew

いつも「古い順」つまりリスト表示の下から上に向かって「k」キーを押しながら読んでいます。でもこれがうまくいかなくて、長いエントリがあるとリストの最上段まで上がってしまいます。それをまたいちいちスクロールダウンさせなければならず、かなりのストレスになります。

それにいままで使っていたカスタムCSSが効かなくなってしまいした。class名やid名の変更があったためと思います。
またカスタマイズ用CSSを作成しなければならないと考えると気分が沈むなぁ。

Mailplaneのユーザー登録

アプリケーションタイプのメーラ「Mailplane」がアップデートされてバージョン1.52となりました。バージョンナンバーは1を超えていても現段階ではまだプライベートベータ版なのだそうです。

今回のアップデートの主な内容はもうすぐ出るMac OS X Leopardに対応したこととと、ライセンス料金が決まったこと。現バージョンでは試用期間カウントダウンは設定されていませんが、今購入すれば安い、というので登録しちゃいました。

Mailplane Reg

ベータユーザー向けのスペシャルオファー価格で$24.95。日本語表記もだいぶマシになってきましたが、日本語環境は削除して英語表記で使っています。

Growlとの連携はだんだん目障りになってきからはずしてしまいました。仕事で集中しているときに限ってポワ〜ンとどーでもいいメールが表示される、これはたとえ表示を薄くしてもあまり気分がよくありません。新着表示はタスクバーにあるGoogle Notifiersだけで十分です。

2007年09月20日

小説 上杉鷹山を読んだ。

実は小説といえば読むのは翻訳モノが専門です。だけど以前から鷹山(YOZAN)の名前だけは知っていたので気まぐれで読んでみました。
本書は、歴史小説というよりリーダシップ論や経営論で有名です。

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

  • 作者: 童門 冬二
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 文庫

「ウエスギ・ヨーザンは、私の最も尊敬する日本人です」と語ったのは故ケネディ大統領やクリントン大統領だそうで、むしろ日本よりも国外で有名な日本人かもしれません。

「どんな絶望的状況にあっても複眼の思考方法を持ち、歴史の流れをよく見つめるならば、閉塞状況の中でも、その壁を突破する道はある。」と彼は説きます。
人や組織は何か難問にぶつかると改革論や精神論を持ち出し、その反面いざ意見を求めると今度は皆がそれぞれ自分のかかわる分野については注文やできない理由をつけて改革の対象から外そうとするもの。いわゆる総論賛成、各論反対というやつですが、これにどう治憲(のちの鷹山)が取り組んでいったかがテンポよく描かれます。この難問を解決していくための施策をどのように実行していったか、その順番が大切なのです。

何かを変えるとき、特に人の気持ちを変えるには、手順とある程度の時間が必要なのだということ。

ただ一方で、頻繁に筆者自身が主語としか思えないような、急に現代に戻った書き方で企業社会に例えてみたり、本文の流れを無視した脚注とも思えるコメントがあったりするのはちょっと興ざめ。しかし見方を変えれば、表現や形容詞の使い方が現代風な本書は、自分のような歴史小説初心者にとっては読みやすい良書でした。

2007年09月19日

Yahoo!プレミア会員の本人確認システム

久しく距離を置いていたヤフオクを最近よく覗きます。
離れてしまったのは有料化になった頃からだからずいぶん前ですね。

ちょっと出品してみたいモノがあったのでイキオイでYahoo!プレミア会員になってみました。有料化以降はいろいろ試行錯誤を繰り返していたみたいですが、入会手続きをしてみると、その緻密な認証ステップには驚くばかり。不正利用を防止するための日本ならではの苦労の末に積み上げたノウハウの固まりです。(ヌケ穴がまだあるみたいですけど…)

ステップ5に至っては佐川急便が自宅に暗証番号を届けに来て、そのときに身分証明書を提示しないと暗証番号を受け取れないという徹底ぶり。そうとうなコストがかかっていることでしょう。
そのコストを回収するためか利用してもしなくても月額固定で294円かかります。年に数回、ライトに利用するような気軽な使い方はできなくなってしまいました。
出品システム利用料無料キャンペーンをやったりと適正化のための微調整に苦労しているんだろうなぁ。

ちなみに国内ではYahoo! オークションが圧倒的なシェアを持っているけど、米国では人気がなくて、Yahoo!はオークションサービスから撤退してしまっています。

2007年09月10日

EudoraがPenelopeになっちゃって復活

ほんのちょっと前まで使っていたはずのEudora。いったん使わなくなると忘れ去るのも早くて、いまでは「そんなアプリがあったなぁ」という感じですでに風化モードに入ってしまっていました。

Eudora71

そんなユードラがMozilla Foundationに引き取られてオープンソースにする計画が思ったよりも早く現実になりました。

MozillaがEudoraを復活―Eudora覚えてる?

中身はThunderbirdのそのものなので、軽快だった操作感は望めそうもなさそうです。
懐古的に使ってみたい気になりますが、複数の場所で複数のMacを使って仕事をしている現状ではメインのメーラーするのはちょっと難しいでしょうね。

ペネロープという名前もさることながら、なんだか復刻版で再登場した昔のオモチャみたいな扱いでちょっと切ないな。

2007年09月06日

GettyImagesが新しくなった

レンポを探すために久しぶりにGetty Images のイメージ検索サービスを使ったら、インターフェイスが一新されていました。

ゲッティ・イメージは日本語版サイトもあるのですけど、キーワードに日本語を入れるのがどうもしっくりこないのとメニューの日本語が目に入ってじゃまなので、米国本家サイトをいつも利用しています。

Newgetty

見た目は前のバージョンと同じで控えめなデザインながら、Ajaxを多用してガイド機能が使いやすくなっています。
サムネール表示用の画像サイズがだいぶ大きくなっています。サムネ画像をクリックで新しいウィンドウが開いて大きいサイズのイメージが表示されるところは前と同じ。開いた画像の下にはその画像に付与されているキーワードが列記されていて、これがイメージを絞り込むのに便利。
心なしかサーバーレスポンスも早くなった気がします。

気分良くレンポ探しができて快適ですね。レンポ探しはいつも最初はGettyからスタートしてます。

日本の大手だとAmana が有名ですが、あそこはサーバーが遅いのと思い通りのイメージが探しにくいのが難点。キーワードの入れ方にちょっとクセがあって感覚的に合わない感じなのです。

今日は台風のため、早めに帰ろう…。

2007年09月05日

Mailplane Ver1.51がでた。

Gmailをブラウザで見るのはいやなので、Gmail専用の独立したメーラー「Mailplane」を使い始めて2ヶ月ぐらいたちました。細かいアップデートを重ねながらバージョンは1.51まであがってきています。
でもまだアルファ版なんですね。

今回のアップデータで改良されたのは、
1)テキストフォーマットのショートカット機能
2)Email Address panelを搭載
3)iMedia Browserの搭載(iPhotoフォルダなどを参照するローカルメディアブラウザ)
4)テキストスニペットのショートカット変更(この機能はホントに便利。定型文の登録/挿入機能です)
5)起動時間の短縮

など。
同時にヘルプや日本語ローカライズもどんどん進んできているのですが、ちょっと変なところを発見。

Mailplane Gotop

↑[戻る]ボタンの日本語ラベル名が「いちらん」ってひらがなになってます。脱力系ですか。

2007年09月03日

佐々木 俊尚著「フラット革命」を読んで。

フラット革命
  • 作者: 佐々木 俊尚
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/08/07
  • メディア: 単行本

ノンフィクション小説のような文体で、一気に読みました。おもしろかった。
インターネット側とリアル社会との対比を様々に紹介しているが、なぜだかどうしても筆者がインターネット側に立ってその場所から弁証法を使ってネット民主主義を正当化しようとしているようにしか受け取れない場面が多々あります。つまり筆者の視点がそもそもフラットでないと感じてしまう読者が多いのではなかと心配してしまうのです。

そもそもこの本の書き方自体が、時系列や引用、そしてソースを意識的に大量に提示することで持説を展開していくという手法をとっていて、それはブログやトラックバックをたどっていくことで一つのストーリーが形成されてくるネットコミュニティの文脈理解によく似た手法になっています。これもたぶん筆者は意識してのことでしょうが、文体に違和感を覚えて読了せずに本を閉じてしまう人がいるとすれば筆者の提示した問いかけに自問することもないわけで、それはあまりにももったいない。

この本が上稿されたの2007年5月上旬。構想から2年以上かかったとのことです。書籍というフォーマットは出版された時点で当然陳腐化されてしまうものだけに、この「著書」がモニタ上でリアルタイムに読むことができたなら、もっとおもしろかったのに、という感想は筆者にとても失礼かもしれません。

昔、河上イチローの著書を読んだことがあったのを思い出しましたが、あんなことになっていたとはこの本を読むまで知りませんでしたし、日コン連のエピソードなどもう忘れかけていた話題もあって、あのときと今の自分と、インターネット関連の仕事をしていながらもう忘れかけていた「ちょっと昔のこと」を振り返って自分とネットとの距離感がいつのまにか変化してきている事実に気がついて、いろいろ考えが彷徨ってしまいます。。

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