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2008年01月31日

Web2.0が殺すもの

宮脇 睦さんはWeb上でいくつかのコラムを連載されていて、これがとてもおもしろい。
調べてみたら書籍もいくつか著しておられるので選んだのがこれ。
2006年10月初版ですから鮮度的なタイミングは逸してしまいました。

Web2.0が殺すもの (Yosensha Paperbacks)

  • 作者: 宮脇 睦
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本

洋泉社のペーパーバックから出ているのが、ちょっと珍しいです。そして内容も少し変わっています。
良い意味でも悪い意味でも変わっています。

きっとこの本の想定読者はWeb業界の人でしょう。それは間違いないと思います。
Web界の空気や価値観に浸かりきっている一部の人に対して嫌悪感を抱いている人が存在するのは確かでしょうし、それを揶揄する発言は以前から存在していました。それを上手にまとめた本です。ブログ的な軽い文体で、さらっと読めます。

「集合知」礼賛的な考えに毒されて何かを勘違いしてる人は昔は確かに自分の周りにも見かけましたが、いまはもう絶滅してしまったはずです。
そんなWeb界の内側にいる人々とそれ以外の人々の間にある温度差や違和感を、全編にわたって具体的な事例を交えながら論じていて、そこはとても共感できます。「もっと早く読んでいたら…」と悔やまれます。

それにしても宮脇さんはよっぽど梅田望夫さんがお嫌いなのですね。梅田さんに対するクリティカルな言い回しがそこここに登場します。「ウェブ進化論」を読んだ人なら2倍楽しめるでしょう。最終章で次に来る「Web3.0」を見据えた方向性を示しています。この部分、もっとページを割いて欲しいところです。

一方で書籍のタイトルと装丁に大きな問題がある気がしてなりません。
刺激的なタイトルは内容を端的に表しているとはいえ、どう考えても上手なタイトルとは思えません。B級的な何かを狙っているのでしょうか。表紙のデザインに至っては全く意味不明です。

2008年01月28日

バージョン9.0.1.1213

Fireworksをいつものように起動しながらなにげなくスプラッシュ画面を眺めたら、
バージョン「9.0.1.1213」って書いてある。

Fwcap

スモール細かすぎです。
ここまで細かいと遊んでいるようにしか思えません。
その割には体感的に改善されたような実感もないし。

でも例のフォントカーニングが激しく重い。というバグはどうやら治っているようです。

2008年01月21日

月曜日の焼き肉

柏にある牛角へ。
月曜日から焼き肉って気分じゃなかったんですけど、ちょっと誘われて…。
やっぱり月曜日の焼き肉屋さんは空いていました。
そのぶん、店員さんのホスピタリティはとてもよく、テーブルが料理でいっぱいになったらお皿をまとめてくれたり、網の上に肉に上手にネギを乗せてくれたり、焼き方のアドバイスをもらったり…。

Rainsgyukaku

ホントはハラミも注文したかったけど、同行者がニガテなので断念。肉系は牛タンとカルビの連続となりました。

案内された席は厨房がよく見える席で、きびきびとした調理担当の店員さんのムダのない動きは見ていて気持ちがいいものですね。
Hotpepperの1000円割引クーポンをレジで出したんだけど、明細がないからホントに割り引かれているのかどうかは確認できず。でも想定していた金額より低めだったからままいいや。
「やみつき塩キャベツ」は自宅で自分でつくるのとほぼ同じ味であることを確認できたことが自分の中では大きな成果だった。

本当のことをいうと、焼き肉は苦手。
ゆっくり話ができないし、自分のペースで食べることが許されないから。
でも仕事に関してもスロースターターを自覚しているだけに、たまには自分にカツを入れる意味でも、焼き肉というハードなゴハンはいい刺激にはなったかも。

2008年01月16日

讃岐饂飩と打ち合わせの時間調整

芸大で用を済ませた後、とても寒い日だけど、雲が少ない良い天気だったので根津にある「根の津」まで歩いていった。
前から食べる機会を狙っていた讃岐うどんの店。

Nenotsu

うどんを「饂飩」と表記している。

麺類全般に言えることなのかもしれないけど、やっぱりうどんは自分で麺を打った方が旨い。
おいしいうどんの基準値なんて人によって違うのだから。

その後団子坂から日暮里駅まで、カンを頼りにまた歩いてみた。

今日は歩いている時にかぎってメールや連絡が頻繁に入る。そしてなぜか同じ日の同じ時間に予定が詰まる。歩きながらの時間調整、連絡、メール、留守電、折り返し電話…。
メモを取らないで電話する人はどうやって内容を覚えているのだろう。
あやうくこちらの記憶ちがいからトラブルになりかける。
ふと見かけた公園のベンチで記憶を整理しつつメモを取る。
やっぱり電話打ち合わせには紙とペンが必要だ。

2008年01月09日

ヨドバシ・ドット・コムの「対象外」

リアル店舗のみならず、インターネット上でもよく利用するヨドバシカメラ。
特にヨドバシカメラ秋葉原店は月に平均3回は通っているはず。
同店が好きな理由は二つあって、まずは圧倒的な商品アイテム数の多さ。そしてもう一つは店員の商品知識の豊富さ。

だけど、今日ちょっとだけがっかりすることがあった。
毎日届くさまざまなお店からのメールマガジンやメールニュースを処理するのにちょっと疲れてきたのでヨドバシ・ドット・コムからのメールニュースも配信停止しようと思ってSafariを使って配信停止ページに行ってみると…

Yodo001

「Firefox」および「Safari」のブラウザの場合、正常に動作しない場合がございます。
お手数ですが、ご利用のブラウザを「Internet Explorer5.0」以上、あるいは「Netscape4.73」以上に変更いただき、再度お手続きをお願いいたします。

あらら、Safariがサポート外なのは、まあいいとしても、Firefoxも対象外とは珍しい。Windowsユーザーは問題なくてもMacユーザーにとっては致命的ともいえる仕様です。
ヨドバシカメラはアップル製品の扱いに対してとても好意的だと感じていただけに、この予想外な実装には正直驚きます。

しかし実際には、上記のメッセージは杞憂でした。
このあとちゃんと配信停止メールが送られてきて、そのメールに記されていたURLをクリックしたら、正しく配信停止の処理が完了できました。

Yodo002

たしかにエラー画面をみると「正常に動作しない場合があります」と書いてあります。つまり正常に動作する場合もある、という意味だったのですね。

この仕様に関して頭をよぎったのは「メールニュースの配信停止を諦めさせるための小細工ではないのか?」ということ。でもこれはきっと考えすぎ。

2008年01月07日

見晴らしの良い新年

今日から本格的な新年の業務がスタートです。
本年は昨年よりももっといい仕事をする所存です。

年明けからここ数日、晴天の日が続いていてます。
見晴らしのいい河川敷の土手を散歩したりすると、普段は霞んで見えない遠くの山々がくっきりと見渡せます。
散歩といっても正確にはクルマですけど。
遠くの山が見える場所に立つと、なぜか西の方向を見て、富士山が見えないだろうかと探している自分がいます。富士山には登ったことすらないのに、潜在下で特別な存在感を持っているのでしょうか。

遠くの景色を眺めながら、今年一年のプランをあれこれ考えてみました。
大きな変化や決断が必要なことがたくさん起こりそうな気がします。
そんな時の基準となるベースをきちんと見える形で用意する。
そこから始めてみます。

2008年01月04日

「インターネットマガジン」 バックナンバーアーカイブ

たぶん2000年前後だと思う。当時、数あるインターネット関連雑誌の中で定期購読をしていた雑誌が2誌あった。

一つは技評の『Software Design』。
いわゆるサンデープログラマ向けの月刊誌で、Linuxでサーバーを立ち上げることに没頭していたあの頃は毎号目を食い入るようにして記事をむさぼり読んでいた。

そしてもう一誌は『インターネットマガジン』
同種の雑誌ではボリュームも記事の内容もダントツだった。毎号付録で付いているインターネットプロバイダーの接続相関図を見ながら回線の太いアクセスプロバイダを探すのが楽しみだったし、あえて初心者を対象としていない編集方針もカッコつけるのには最適だった。広告の量が毎号どんどん増えていって号を重ねるたびにツカ(本の厚さ)が厚くなってくるのは、世の中のインターネット認知度の高まりに正比例しているようでなんだか嬉しかった。定期購読料は会社経費で落としていたけど。

いつの頃からか、どちらの雑誌も読まなくなってしまったけど、ちょっと懐かしい頃を振り返りたくなる嬉しいニュースを発見。

『インターネットマガジン』バックナンバーアーカイブ

1994年10月号から2006年5月号まで136号をPDF形式で読めることになった!
権利関係をクリアにするのも大変だったろうけど、月刊誌というもって生まれたハンディキャップに屈してしまったとしてもそれを今度はWeb上で恩返しするようなこのアーカイブの公開、インプレスさんはこの雑誌にずっと誇りをもっていたんだね。

正月休みの少しのんびりした日に、昔の特集記事を読んで懐かしさに浸ってみるのもいい過ごし方かもしれません。

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