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2007年10月31日

驚異のWebライティングメソッド

Webライティングに関する本を見つけると、条件反射的に注文してしまう。そんなワケでクリックしてしまった本。著者は戸田 覚氏です。

だから御社のWebは二度と読む気がしない お得意様を獲得する驚異のWebライティングメソッド

  • 作者: 戸田 覚
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/06/28
  • メディア: 大型本

タイトルからわかる通り、この本のターゲット読者はWeb制作に関してはあまり詳しくない一般ビジネスパーソンが対象です。そして内容は特にWebライティングだけに限定せずにほかの媒体や企画書など他人に読ませる文章を上手に書きたい人にとっても参考になるでしょう。Web制作を生業にしてる人にとっては耳の痛い話も一部出てきますが、総じて正論です。しかしタイトルが…。書店で購入するのは少し恥ずかしいタイトルです。

ちなみに著者の戸田 覚さんは「いちばんひどい”iPod touchの使い方」なんてタイトルの連載を書かれています。

2007年10月24日

Webプロフェッショナルのための黄金則 XHTML+CSS虎の巻

今日読んだ本。「虎の巻」という言葉を久しぶりに聞きました。

Webプロフェッショナルのための黄金則 XHTML+CSS虎の巻 (Web Designing BOOKS)

Webプロフェッショナルのための黄金則 XHTML+CSS虎の巻 (Web Designing BOOKS)

  • 作者: 大藤 幹
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/09/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

でも「虎の巻」言うだけのことはあって、実務に役立つヒントやノウハウが多く掲載されています。
かといって単なる小手先のハック集ではなくて、本来あるべき姿を説明したうえでいくつかの選択肢を示しながらサイト全体を通してどう対応計画を組み立てるか、ということがていねいに説明されています。
この本は、ある程度XHTML+CSSの記述に慣れている人でも一度通読したほうがいいでしょう。全体を通して読んだ方が対症療法的な知識の暗記ではなく、筆者の論理がよく伝わると思います。
そして通読後はリファレンスとしてそばに置いておいて困ったときに一番活躍してくれそうです。

1テーマは2〜3ページで完結になっています。ブラウザのバージョンごとの対応表(なんと17種類!!)もしっかり掲載。技術本なので本文文字量が比較的多いにもかかわらず、藤本さんの本はいつも読みやすいのが特長です。技術解説的な文章を頭に入りやすい平易な表現で書くのは相当な経験と筆力が必要でしょう。
構成上気になるのは、各テーマ見出し下のリード文。冗長で少し無理して書いた感じです。このリード部分は必要ないかもしれません。

2007年10月23日

ゴーゴーカレー

ゴーゴーカレー」をまた食べに行ってしまいました。
秋葉原店です。ワシントンホテルの前にあります。

食券を買って注文するタイプの店です。でもメニューがちょっと変なのです。
エコノミークラス = 普通盛り
ビジネスクラス = 大盛り
ファーストクラス = 特盛り

食券機のボタン見てしばらくうろたえます。さっぱり意味がわかりません。なんで飛行機の座席クラスのメタファーを使う必要があるのでしょうか。特に店内に飛行機っぽさは皆無なのに。

そして、お店のキャラクターはどうやらゴリラのようです。なんで?

そして先割れスプーンでカレーが出てきます。食器も金属なので、スプーンが触れるとゾクゾクします。

松井選手の写真が店内に掲示してしてあったりします。なんで?

まるで節操のない学際の模擬店でもやっているかのようなノリです。まじめにフランチャイズビジネスでやっているところが不思議、でもこういうの好きです。

カレーを食べると胸焼けしがちな私でも、ここのカレーは食後もスッキリなので、大好き。
貧乏だからいつもエコノミークラスしか食べません。だからといってファーストクラスに憧れたりはまったくしていません。

そんなゴーゴーカレー。うまいー。

2007年10月21日

男スイッチ入ります!

周りで予想外に話題になっているテレビドラマ「働きマン」を2話分見てみました。

あちこちで「あれ見てる?」と最近よく言われるし、へんなポーズまで周りではやっているので見とかなきゃな、っていうレベルの動機です。
ちなみにテレビのドラマを見るのは数年ぶり。

「男スイッチ入ります!」という菅野美穂さんの台詞はちょっとどうなんでしょう。がむしゃらに働きだして私生活を忘れることを「男スイッチ」と称しているようです。
女性視点だから気になりにくいのかもしれませんが、仕事においてほとんど性差を気にしたことがない業界で働いている身としては、男女差別的な前提を感じて違和感を感じます。問題にならないのかなぁ。

でも「ストレートなメッセージ」をまっすぐに伝えるということには成功していて、見ていて気持ちがいいです。見ている最中は、不覚にも仕事をがんばる意欲レベルが高まります。すぐに現状レベルに戻りますが…。

えーと。それから納豆巻きが食べたくなりますね。以上ですw。

2007年10月18日

Ultimate ears super.fi 5 Pro

また新しいカナルタイプのヘッドホンを買ってしまいました。

オーディオショップをやっている知り合いからかなり安く買えたんです。

買ったのはコレ。Ultimate ears super.fi 5 Pro

P1150505

だいぶ前に使っていたShure E2Cに付属していたフォームイヤーパッド(通称オレスポ)を入れて聞いてみるととてもいい感じです。ダイナミックレンジが広く、音の解像感がカナルタイプのヘッドホンとは思えません。

イヤチップは製品に付属していたもの(数種類のタイプが同梱されています)はどれもあまりしっくりきません。SonyのMDR-EXQ1を買ったときについてきたEXチップも試してみましたけど、私にはE2C用のオレスポが一番耳にフィットしますね。元々別製品用のものだし、径が違うのでかなりきつめですが、無理して入れてしまいました。

ただケーブルの耳にそわせる部分に入っているワイヤーは要らないなぁ。ワイヤーだけ外れないものでしょうか。カバンにしまうときにかさばるし。
外で使ったのは今日が初めて。これからエージングで劇的に音が変わっていくらしいので、しばらく楽しめそう。

2007年10月15日

年末&新年モード

カゼを引いて4日ほどほとんど稼働せずです。
今回のカゼはスピードが早くて、先週の木曜日の昼過ぎに「うん?ちょっとノドが痛いな」と思っていたら数時間後には「体がダルい。確かにへんなっぽい」とあきらかで確実なカゼの予感を実感。
そのあと1時間もしないうちに仕事をする戦意は完全にダウン。すぐ帰って寝ました。それが夕方16時。

週があけて月曜日の今日、何とか仕事ができるまでに回復しました。

カゼで休んでいた数日間を挟んで、クリスマスと年越しのWebコンテンツ制作に追われています。
それが一段落した今日、お正月関係の制作が始まりました。
印刷関係はおそらく今週あたりが年末年始制作の最終週でしょうね。でもWebはちょっと進行が遅く、12月初旬まで年末制作が入って来ます。

年内中は体調に気をつけないと。これ以上自分のせいでリスケするのは申し訳ないですからね。

2007年10月10日

Yahoo!メールのシステム障害

ヤフーからお詫びメールがきました。メールを消失してしまったそうです。

このたび、弊社メールサーバーの不具合により、下記の期間にメール
転送機能を利用されたお客様の一部のメールにおいて、メールが正しく
転送されない事象が発生いたしました。

【発生期間】
2007年9月5日(水)午後2時35分 ~ 2007年10月4日(木)午後3時35分

調査の結果、転送されなかったメールはサーバーからすでに消失しており、
復旧できないことが判明いたしました。

お客様には、大変ご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございません。

以上のように報告は淡々としていて簡潔。来るべきはずのメールが届いていなくて不義理したり、行き違いになったりしたことなど思い当たるフシがありすぎてもうどうにかなりそうです。
そりゃヤフーメールですからメインのメールアカウントではないですけど、調達関係(つまりヤフオクとかw)である意味業務上重要な役割を担っていたりしてましたから少なからずショック。

メール転送の不具合が放置されていた期間の長さにも驚いてしまいます。ちょうど一ヶ月間も転送されていなかったことになります。「一部」と書かれていますが、ヤフーからのお知らせメール以外はたぶん届いていなかったと思います。トラブルになった原因がこれでわかりました。
もう回復したので、これである意味でホッとしたとも言えますね。

2007年10月09日

mixiリニューアル騒動

mixiのデザインを以前のものに戻して欲しい。という声というか要望が殺到しているらしい。
本当に「殺到」しているかどうか、真偽のほどはわかりませんが、あちこちで否定的な反応を見ることは多い気がします。

j-cast.comの記事によるとMacOS 9やVistaは非推奨らしく、少数派からの苦情が多いとのことです。
少数派だけが改悪だと言っているのなら「殺到」にはならないと思うのですが、どうなんでしょうか。でもこれ以上騒ぎが大きくなってくるようなら、なんだかもう一回デザインリニューアルしそうな気配がだだよってきています。

反対派の声をつまみ読みしてみると、配色などの見た目や使い勝手のデザインだけでなくソースコードにもいろいろ問題がありそうで、リニューアル反対はいくつかの層に分かれてきていて、「坊主憎けりゃ」状態な勢いです。
リニューアルの善し悪しよりも、コミュニケーション不足の一方的なリニューアルがが利用者軽視ととられて反感を買ったとも言われていますけど、あとからは何でも言えますから。

今回のリニューアルを担当したチームの人々は相当落ち込んでいるだろうな。Web制作に携わる身としては今回のmixiデザイン改悪騒動はとても人ごととは思えません。内情は知りませんが、もし自分が当事者だったら立ち直れないかも。
クローズドなSNSがオープンなWebサイトより影響力や個人の声が大きくなるという現象は、別にWebの世界に限ったことではないはずです。前例に学ぶ機会をふまえた上での今回のリニューアルですから、ある意味確信犯的な騒動と理解した方が腑に落ちると思います。

どっちにしても以前のデザインだって相当古めかしい感じは否めませんでしたし、どうひいき目に見たとしても使い勝手が良かったとは思えません。だからそのまんま旧バーションに戻すのは反対です。一方でソースコードや配色をすこーしずつ改修していくという手法も潔くないですし、ならもう一回ユーザー主導でリニューアルプロジェクトを起こしてイチから作り直すのも悪くないと思います。
ユーザー主導で進めたならいつまでたっても結論でないでしょうけどね。

2007年10月04日

「変革期のウェブ」を読みました。

新書だし、対談書き起こしフォーマットなのでもしかしたらハズすかも? という予感もしていたのですが、いやいやおもしろかったです。

変革期のウェブ ~5つのキーワードから読み解くウェブとビジネスのこれから~ (マイコミ新書)

変革期のウェブ ~5つのキーワードから読み解くウェブとビジネスのこれから~ (マイコミ新書)

  • 作者: CSS Nite, 鷹野 雅弘, 益子 貴寛, 長谷川 恭久, 安藤 直紀, 原 一浩, 名村 晋治
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/07/21
  • メディア: 新書

しゃべり言葉を文章に起こすのはかなり高度な編集スキルが必要です。微妙なニュアンスや言葉の選び方を正しく書き直してはじめて読んで伝わる文章になるわけで、一般的には実際にしゃべったことばの20%程度しか編集後の原稿には残りません。

本書では文脈と発言者が言いたいことの趣旨を深くくみ取ってコンパクトにうまくエッセンスをまとめています。きっと編集者がすばらしいのでしょうね。

読者ターゲットとしては、これからWeb関連の仕事をしようとしている人、あるいはWeb制作関連業務をはじめて間もない人を対象にしている感じです。
内容は他のWeb制作系雑誌でよく目にする業界論やメディア論が大半ですが、「読み物」というより発言者同士の空気感やその場のトーンをライブに感じつつ共有できることが、この本の願いだと思います。

特に第5章「プロジェクトとしてのウェブ」では制作会社の実情はどこもおなじなのだなぁと妙に実感してしまいます。

他の業界と比べると、Web業界には社会人としてのモラルが低い人が多いと思います。とりあえず朝ちゃんと会社に来て、クライアントと同じ時間を過ごせと言いたいですよ。(森田雄氏)
ウェブディレクターになりたいってのはいいんですけど、マーケティングがどうとかクリエイティブがどうとか、技術がどうとかの前に、社会人としての最低のマナーが身についていないと絶対無理ですよ。(阿部淳也氏)

耳が痛い人は多いんではないかと思いますw。時間にルーズな人や、決定事項をまとめることなくそのまま会議が終わってしまうようなことが頻繁にあるのは、自分の周りだけではなっかたのだな、と。制作会社共通の人的マネージメントの難しさが伝わってきます。

実際の制作費で使っている額って、テレビや紙媒体とウェブでは桁が違いますよね。大企業では。一日で終わるポスター撮影に一億円使うのに、ウェブサイトをつくるのに一千万円もないことが普通にある。それを考えると「ウェブが中心だ」といわれても違和感を覚える人が多い気もするんですよ。(名村晋治氏)

経営的な視点に立てば予算規模でスタッフの人数や制作期間を想定するのは当然のこと。社会的な認知度と制作サイドの体温に大きな差があることに気がついて焦燥感を覚えてしまうということは、お会いする同業者から時々聞くことがあります。
それに対して手をこまねいていることはもちろんないとは思いますけど、他の事業や関連サービスからの収益で保険的に相殺することを選ばすに、正当な対価を得るために正面からクライアントと向きあう勇気を(すこしだけ)与えてくれた本でした。

すこしだけ、と書いたのは新書ということもあってか本文が約160ページほどで、話題に深く入り込むことなく数時間で軽く読み終わってしまうから。

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