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謝る。VS「…話聞いてますか?(怒)」

こないだラジオ番組に出演していた松任谷由実さんの談話を聞いていて感銘を受けた話がある。

彼女は「すぐに謝る」派なんだそう。
先ずは謝る。「ごめんなさい」。「折れる腰はいくらでも折りますよ(笑)」とおっしゃっていた。
永い芸能生活で培われた省エネなスタイルなんだと。

人と話をしていて、少なからず対立が生まれることは少なくない。アドレナリンが飛び交い遠慮や敬意が軽視された言葉が思わず口をついて出てきそうになるとき。
そんなときに、自分もその渦中に飛び込むのではなくて、一歩身を引いて自分が冷静になるために謝る。

それは決して自分の本意ではない対案に迎合することではない。むしろ、自分の考えを相手と共有・共感するための近道になるんじゃないだろうか。
謝ることを阻む自尊心は、他人には興味もないことだ。自尊心は使い道が難しい。

謝ることの価値と効用は高い。芸能界では大御所ともいえるユーミンの話をそう思った。


この話を書いていて思い出したのが中田ヒデ選手のこと。

ブラジル戦で敗退後、インタビューアの質問に「…話聞いてますか?(怒)」
テレビでこのインタビューを見て、なんとも悲しい気持ちになってしかたがない。直情的に目の前にいる人に対して憤りをそのまま出してしまう、そんな彼の、人に対しての価値判断はあまりにも短絡的にすぎないか。
「勝利に対して責任を負って」いて「関わってきてくれたすべての人々」に「ありがとう」という感謝の気持ちを持っているのなら、どうしてあんな態度がとれるのだろう。

このインタビューがスタジアムではないプライベートな時間であったならもちろん状況は違う。
しかし、あろうことか試合会場でインタビュー用スポンサーボードの前での公式な会見で目の前の人を蔑む中田選手。こんな態度をとることでいったい彼にどんなメリットがあるというのだろう。もっと言えばそれを見た人にどんなメッセージ性があるというのだろうか。

これら彼の言う負けた責任をとるということなのだとしたら、がっかりというしかない。

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