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2006年07月16日

PingKingがんばれ

PingKingがサービスインしました。
基本はソーシャルブックマーキングサービス。つまり個人のお気に入りの情報を共有するサイト。ーザーは提供された自分専用の"ポッケ"というページに自分が興味を持った情報を登録し、他のユーザーと情報を共有するしくみ。
会社名が当時ちょっとした話題になった「WEB2.0」です。デジタルガレージ、ぴあ、カカクコムの3社による共同出資会社ですね。

ユーザーページを「ポッケ」と呼ぶあたり、ちょっとイタいけど、サービス内容やその判りやすさでは、他社の同様のサービスよりも、練られている印象があります。

サーバー側の問題なのでしょうか。
エラーメッセージが画面を埋め尽くしてしまうことがたびたびあって、初心者はちょっとビビってしまうんじゃないかと心配です。

ランキングという原始的な競争原理を使ってユーザーの射幸心を煽るようなサービスは好きじゃありません。
収益のベースは当面は広告費になってきそうだが、データがマーケティングとして使えるほど集まったら、それを販売することも目指しているそうだ。
でもその前に、ぴあやカカクコムの膨大なデータ資産をユーザーに新しい方法で提供するサービスにもうちょっと注力してもらったほうが面白いことができそうなのに。

2006年06月22日

ニンテンドーDSがフルブラウザに。

任天堂が「ニンテンドーDS」向けブラウザを7月24日に3,800円で発売するそうな。
地デジチューナーの方が先に発売されるとばかり思っていたら、こっちが先でした。

購入争奪戦はもう終局したんですよね。さすがに。いまは落ち着いてきていて、少なくとも週末まで待てば手に入れいることができるような状況です。
搭載されるブラウザは「Opera」。Operaといえば、昔は、レンダリングエンジンが独自のもので世界一速いと豪語していたり、実は独自エンジンじゃなくてGeckoベースだったことがバレたり、といった何かと話題性の多いブラウザというイメージがあります。

アクセス方法は想像したとおり、無線LAN機能(IEEE 802.11b準拠)で、文字入力のために「ATOK」まで搭載。本格的ポケットPC仕様ですね。

昔Newtonを使っての手書き認識に苦労していた経験からすると、ニンテンドーDSの手書き文字認識技術はすごいものがあります。相当乱暴に書いても、書き順もむちゃくちゃでも、とても高い確率で正しく漢字認識を行うので、「ATOK」入れなくてもいいんじゃないかと思えるほど。

任天堂は「ニンテンドーDS」をどういう方向に持って行こうとしているのだろうか。子供向けの携帯ゲームというカテゴリからはどんどん離れてきて、大人のガジェット的な方向に向かいつつある気がする。
もちろん、当初から大人をターゲットとしていたし、ソフトも大人向けタイトルの方が出荷本数は多いという話も聞く。
それにしても、「子供騙しじゃない漢字認識」「想像以上のネットワーク機能」「真っ当なスペックのフルブラウザ」などなど、手を抜かない機能っぷりには、「たかが子供向け携帯ゲーム機だから…」という思い込みを裏切られるばかり。

ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト

ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト

  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • 発売日: 2006/03/02
  • メディア: ビデオゲーム


でもね。このニンテンドーDS向けのブラウザソフト「ニンテンドーDSブラウザー」にもちょっと首を傾げるところが無くもない。

本格的ブラウザ機能を搭載しているのはもちろんいいのですが、ただ単にブラウザ機能だけじゃ物足りないというか、プラスαの何かが欲しい。そのプラスαは、やはり「ゲーム機としての視点」だと思う。ゲーム機というたち位置を外れちゃダメだと思うのだ。専用ゲームサイトと連動しているとか、あるいはNTTdocomoがiモード戦略で取ったように公認サイトで囲い込むとか。
Webを使った、ゲーム性のある新しいサービスをブラウザとともに楽しめる製品に仕上げてほしいのです。

2006年06月18日

第3のブラウザー「Flock」

諸般の事情でWebブラウザーの数は少ない方がいいと心底思っている。
そう願いながらも新しいブラウザーの出現のニュースは情け容赦なくやってくる。

FLOCK
flock001.gif
なんだかカエルみたいな名前だけど、ソーシャルブラウザなどというサブラインがついている新しいブラウザが話題になりつつあるのでちょっと使ってみた。
Flockは2005年の冬に登場して、名前は知っていたけどその時は使ってみたとは思わず、いままで無視してきた。

一番の特徴は、ソーシャルブックマークサービスのdel.icio.usとの連係、オンライン写真共有サービス「Flickr」のエントリツールなど、その手のアクティブユーザーが好みそうなプラグインが実装されていること。RSSリーダー/ライター的な使い方がメインか。
ブラウザはシンプルででファクトスタンダードなものに人気が集まることに変わりはないだろうが、単純にブラウズすること以外の使い方がメインの人には、いい選択肢になるかな。

レンダリングエンジンはMozillaを使っている。だから表示されるレイアウトはFirefoxと同等のハズだ。そうであってほしい。

2006年06月14日

del.icio.usのヘルパーソフト

Web上にブックマークを登録して共有しつつゆるくリンクでつながっていく感覚がおもしろくて、ソーシャルブックマークをちょっとづつ使い始めいてる。
このサービスもいくつかあるけど、del.icio.usは、一番情報の更新が早いくて、使いやすい気がする。
delisus.gif
国内にも、最近同種のサービスが数多くみられるけど、使い方がいまいちわかりにくいと感じるのは自分だけだろうか。

そんなdel.icio.usへアクセスしやすくするヘルパーアプリを見つけた。
Menulicious
del.icio.usに登録されているサイトにメニューバーから簡単にアクセスできるソフトで、タグをサブメニューに階層的に表示することができる。ユニバーサルアプリということもあって、動作も軽い。

del.icio.usはもちろんAPIが公開されているので、こういったヘルパーアプリやプラグインはもっとどんどん出てくるだろう。そうなると、サードパーティツールの多さがスタンダードサービスになるかどうかのバロメータにもなってくるだろう。

2006年06月12日

オモロ検索エンジン「SAGOOL」のできばえ

独自開発したオモロアルゴリズムというエンジンの開発に成功し、「人の主観・興味を反映した検索結果」を抽出する、そんなテーマを持った検索エンジンがある。
SAGOOL(サグール)

  • より「おもしろいもの」を探す
  • 表の世界ではなかなか知ることができない、より「ディープな情報」を見つける
  • ツウなら納得な、より「コアなこと」を知る

たしかにgoogle と比較してみると検索結果の内容は明らかに違う。
人の主観とは?つまりみんなの主観ということだろうか。
主観というからには、自分自身の主観であってほしい。
自分のということは自分が入力した検索ワードやクリック先を記録していきながら精度を高めていく仕組みかな。
もしそうなら、検索ワードも考えて入力しなくちゃいけなくなってくる。

デフォルトでも個性的な検索結果は、たとえば普通の一般名称を入れても、オフィシャルサイトは出てこずにアンダーグラウンドサイト、つまり裏情報的なサイトが上の方にランクされるなど、オモロアルゴリズムが効いているようだ。
スクロールダウンでどんどん検索結果が増えていく仕組みもおもしろい。
googleと使い分けで活用してみたい。

ネーミングはもうね。googleを意識した時点で負け。

2006年06月08日

Media Templeに引っ越し

ホスティングサーバーを変更しようかどうしようか検討中。
第一候補はここ
Media Temple

(mt)のマークでおなじみ。
ホスティングサーバーを利用する企業は多い。しかし考えてみれば、どのサーバーを使っているかを自社のサイトに掲示するケースはまれだ。
もちろんホスティング会社が自社のバナーをつけることを推奨しているわけじゃないから、ほとんどの場合「それがかっこいいから」「ステータスになるから」という理由で自分の意志でホスティング会社のバナーを使っている。

ホスティングサーバーを機能やサービス、価格で選ぶのではなく、ブランドや利用者の属性で選ぶ。そんなマーケティングを始めたのはmtが最初ではなかろうか。
確かに当初は、名前が知れたウェブ制作会社や先端的Webクリエイターを積極的に誘致して上手にブランド戦略を展開していた。

昔はあこがれもあった。(今もすこし)

これと同じ戦略で、クリエイター専門ホスティングサービスと銘打って展開しているのが、heteml(ヘテムル)
hetemllogo2.gif
今も利用している。しかし、ある理由があって現在新規契約がストップしている。入りたくても入れないわけだけど、利用者からみるとなにも選民意識もないし、むしろその逆で疎外感や寂寥感を覚えることのほうが多い。
最近は着々と「伝説」作りに励んでいる感すらある。

Webサイトのデザインを比較すると、hetemlはMedia Templeをオマージュしているのがすぐわかる。

hetemlはこれからの動きが、いろんな意味で目が離せなくなりそうだ。

2006年06月02日

ロハスデザイン大賞 シンポジウム

-ロハスデザイン大賞 2006」発表シンポジウム-
開催日:2006年6月5日(月)
開催時間:15:00~17:00
会場 東京・「丸ビルホール」

lohasawrd2.gif

開催目前のこのイベント。
参加者の顔ぶれが想像以上に豪華。坂本龍一・村上隆・深澤直人・大橋マキ。
参加はもう締め切られているけど。時間の都合がつけば行ってみたかった。

「ニッポンのデザインの新機軸、ここにあり」というサブタイトルからもわかるとおり、製品とデザイン、そしてその背景にある思想や生い立ち、作った人たちの想いが聞ける機会はもっとあってもいい。

2006年06月01日

画像認証パスワード

Yahoo!の新規ログイン時やロリポなどで導入されている「画像認証」
ねじ曲がった英数字の汚い画像が表示されていて、そいつを読んで入力させるというやつ。

070103_vision.gif

ある仕事でこれを導入すべきがどうか話題になったので調べてみた。
CAPTCHA」
まず見つけたのがコレ↑。
基本技術はカーネギー・メロン大学で開発されたものらしい。

Captcha.jp
つづいて日本語↑。

気になるのがアクセシビリティのこと。Webは視覚障害をもつ人にとってかけがえのないメディアだが、これに真後ろ向いた技術である。
どうやら画像認証以外に音声認証というのもあるようだ。

意外だったのは、この技術、どこかのベンダー企業がAPSとして提供しているのだろうと思ったら大間違い。PythonモジュールもあるしPHP、Perlのモジュールにもなっている。オープンソースだった。アカウントIDと秘密鍵を組み合わせて暗号化し、その暗号化した文字列から画像を生成する仕組みだ。なんと.swf版もあるし。

だけど、このサービスに感じる違和感はぬぐえない。
本来的にメンドウだろ。いくらスパムやbot対策だとはいえその対処方法を利用者に転嫁するという、その考え方自体がおかしいよ。

それにこの画像生成アルゴリズムと相性がよくないらしくて、いっつも荒れた画像ばっかり表示される。まるで人を見て画像を作っているかのよう。ほとんど読めないことも多くて目を細めながら解読する身にもなってほしい。

2006年05月28日

ダヴィンチ・コードのブーム

買い物の途中でふらっと本屋さんに。
入ってすぐ「ダヴィンチ・コード」と特集コーナーにびっくり。

単行本だけじゃなくて、映画の解説本、ダヴィンチの特集本、暗号解説本、ありとあらゆるダヴィンチ本が出版されている。
どの出版社も商売うまいね。2ヶ月ぐらい前から制作はスタートしていたはずだから、そのときからブームになると読んでいたワケだもんな。

映画観に行った人に聞いたら、やっぱり内容が難解だから、そのあと解説本を買っちゃったってw。最初からアフターマーケットを見込んでいる作戦だ。原作本 → 映画 → 解説本とうまく繋いでいる。

今度観に行こうかな。 ちにみに「ダビンチ・コード」と間違えて書くととっても安っぽい感じ。

2006年05月20日

PCと携帯のパワーバランスと濃度

総務省が発表した昨年の「通信利用動向調査」によると、個人のインターネット利用方法で、携帯電話など移動端末を使う人が、パソコンを使う人を上回った。調査して以来、携帯電話でのインターネット利用が上回ったのは初めてだって。

統計内容を提示していないのにニュースで上記のように報じるのは誤解を生みやすいし、安易じゃないだろうか。

総務省は、ネット利用のモバイル化の急速な進展を裏付けた」と説明している。

そりゃ言われなくても誰でもわかるでしょう。
ダウンロードサービスや携帯向けコンテンツがこれだけ充実して端末機能もアップしていれば、それなりに利用率が漸増していなかったら業界が困る。

でもこの統計結果には興味わかないどころか不思議な感じさえする。
ケータイでインターネットを接続するのとパソコンでインターネットを使うという行動は、そもそも比較する対象としてマッチしないと思う。
使い方が全く違うし、当たり前だが使う場所、動機、目的、そしてインターフェイスまでも違うメディアだ。そんなもの比較して何かの結論を導きだしてもほとんど意味ないでしょ。
小型軽量で場所をほとんど選ばない携帯が利用時間で勝つのは当たり前だよ。


統計方法はまで調べていないけど、たぶん人数や利用時間でカウントしているんじゃないか。論理的な比較をするならパケット数とかデータ量で比較しないといかんでしょ。