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2006年06月05日

ActionScript記述ツール

FLASH内蔵のスクリプトエディタはどうも使いづらい。FLASHを使い始めた頃のバージョン4のときは、どうにかなっていた。タイムラインから簡単に呼び出せたから何も疑問を感じなかった。

FLASH5あたりからだろうか、ASをインスタンスに結びつけるオブジェクトの一つ、という概念からもっと統合的なシークエンス全体をコントロールするモジュール的な扱いへと考え方が少しずつ変わってきた。僕もリクエストを出していた外部コントロール機能の実装が充実してきたということもあるし。
AS2は、異論もあるだろうけどスクリプト言語としてFLASHからすこし離れた使い方をしてもいい時期になったと思う。

そう考えると、FLASHというソフトはグラフィックソフトとしての機能がそもそもメインなのだから、オーサリングやスクリプト機能は別に切り離して、スイーツ化していく方向もアリなんじゃないだろうか。

調べてみると、ActionScriptの記述に特化した開発コードエディタというカテゴリの製品がいくつかあることがわかった。

SEPY ActionScript EditorSE|PYMac版もあるしこれは試してみたい。

FDT
「パワーフラッシャー」向けだって。ちょっと恥ずかしいぞ。Eclipseといっしょにつかうやつか。日本語が弱いって情報もあるけど、ほとんどの機能は網羅している感じ。

SciTE|Flash
これはインターフェイスがちょっと個人的に受け付けない系なので却下。

ちょっとタイプは違うけど、Adobeが出しているFlex 2.0というのもある。
Flex 1は、製品の位置づけがよくわからなかったけど、2.0になって、パブリッシュツールにかわったみたい。合併後の相乗効果でいい住み分けができそうなきがする。

2006年06月04日

MarkeZineのフッターが1画面以上ある件について

翔泳社のオンラインマーケティングのための実践WebマガジンンMarkeZine(マーケジン)が先月末にオープンした。

MarkeZine.gif

[過去3日間ランキング]
[一日平均ランキング]
[全閲覧数ランキング]

↑ランキングすきなんですねぇ。レイアウトは7:3のtwo-column-right tweaksスタイル。

記事ページのフッタはよく研究されていています。スタッフはきっとたくさん議論されたここと思う。
[1/3 次のページへ]は当然としても、さらにその記事が全3ページあったとしたら3ページすべてのサマリーも載せてある。
ほかにもフッターには情報満載。[著者プロフィール][4択アンケート][コメント/TB入力フォーム][関連記事][グルーバルメニュー][コピーライト等の共通フッタ]。
およそ考えられる情報がフッター部分に集約されていて、使いやすい。

ページの一番下、フッタの重要性は前から気がついていて、打ち合わせでもよく言及することがある。
ある調査によると、ページの最上段と最下段に同じリンクを置いたところ、最下段の方がクリック数が多かったそうだ。
ページの上から無意識にスクロールダウンしていってページの下まできたら、ユーザーは次の動作を能動的にせざるを得ない。閉じるか戻るかリンクをクリックするかのどれかの選択をする。ユーザーの行動を喚起させるリンクがそこにあるかどうかはサイト滞在率に大きく影響するはずだ。

MarkeZineのように、これだけフッターがてんこ盛りで、しかも見慣れたtwo-column-right tweaksなら、ユーザーはナビゲーションしていることが無意識になりそう。それはいい情報デザインの証。禁欲的なデザインで面白みはないかもしれないけど、一方でスキがないのも確か。

後は記事の内容が充実してくれば…。
「Web2.0」に関連した記事が目立つ。正直ちょっと食傷気味。胃にもたれますw。もっというと、もうその言葉流行ってないんじゃ…。

2006年05月29日

Webデザイナーの東野みさとです。


FM局J-WAVEの番組に「NISSAN MURANO TOKYO LABORATORY」というのがある。
ナビゲータは大好きな小山薫堂さん。「世界遺産」の構成作家なんかやってるヒト。
彼の番組のアシスタントの女性が、番組の冒頭で自分のことを「Webデザイナーの東野みさとです」と名乗っている。
この自己紹介に激しく反応するのは僕だけか?
ふつうにWebデザイナーがなぜラジオのパーソナリティーを?という疑問もすぐに湧いてくるんだけども、この疑問を掘り下げると、さらに次のような思いがかけめぐる…。

Webデザイナーって、放送で名乗るほどオシャレで憧れ的でスタイリッシュか!?

世の中のヒトはWebデザイナーという肩書きをオシャレなイメージで捉える時代になったのか!?

あり得ん。
考えられない。

だた「デザイナー」と名乗るのなら、そのイメージの先に建築家とか服飾デザインとか社会的にも業界的にもエスタブリッシュされた職業感があるから問題はない。
でも、でもですよ。Webデザイナーじゃあさ。普通の感覚だと「なにそれ? ホームページとかつくるの?」で終わりですよ。それ以上夢のようなイメージや手が届かない感が全くないじゃん。

どういうことなんだろう。
プロフィールを調べたらフリーでWebデザイナーやっているときにリリー・フランキーさんと知り合って、その流れで小山薫堂さんの番組のサイトをつくる打ち合わせをしていたら、番組にも出演するようになったとか。

まあさ、自信を持って自分の肩書きを名乗るのはすばらしいことです。特に「クリエイター」とか「デザイナー」などと歪曲してごまかしたりせず、ご自身の専門分野である「Web」を付加するのは潔くて気持ちいいです。

東野みさとさん。
これを期にテレビや雑誌に登場するマルチタレントとして活動されることを期待しています。Webデザイナーとして。

2006年05月26日

Web Desiging Live Seminar

雑誌「Web Desiging」主催のセミナーに行ってきた。竹橋の毎日ホール。

スピーカーは(株)ミツエーリンクスの木達一仁氏
忘れないうちに気になるポイントをメモ。

要求分析の大切さ
アクティブコンテンツと非アクティブコンテンツの切り分けはスケジュールを検討する上でとても重要。

見た目を提供しない = ユーザーの切り捨て?
Webをかたかも紙媒体のようにブラウザの表示の差異を気にしすぎるのは本末転倒なこと。
見た目よりも重要なのは情報伝達やコミュニケーションを実現するツールとしての役割。
Web標準にすることで、むしろアクセスできるユーザーが増えることに忘れてはいけない。

Web標準準拠ツールセットを作成しよう。
運用指針、デザインガイドラインとは別もの。スタッフ共通認識に醸成。安定した品質の維持のため。

ミツエーリンクスさんが手がける案件でも、Web標準に準拠した案件数は全体の2割程度とのこと。これって多い?少ない?

Web標準が目的化することはまずない。クライアントとのヒアリングの中で帰結的にWeb標準の採用が決まる。

やはりレガシーフォーマットよりも作業コスト、請求金額は1.5倍程度になる。

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Web Desigingの編集長が意外と(失礼)若くてカッコイイのは新たな発見。

CSSで作る”スライディングドア”

スタイルシートを使って角Rがついたボックスを作る方法は何通りかある。
たぶん一番一般的なのは、この方法かな。
ヘッダー、ボディ、ボトムと三枚におろして、背景画像を敷く、というテク。
テーブルレイアウトでもほぼ同じような手法でできますね。

http://www.schillmania.com/projects/dialog/

ここを見て、この手法になまえがついていることを知った。

sliding doors スライディングドア

どこがスライドでドアなのかよくイメージ湧かないけど、かっこいいネーミングがついているもんだ。

2006年05月15日

FONTWIRE 3400

またフォントパッケージを買ってしまった。
プチフォントマニア症が時々現れるんだ。

今回買ったのはコレ。
FONTWIRE.jpg
FONTWIRE 3400 for Macintosh

合計3438書体。たぶんパッケージ製品として最大級の規模だろう。
ミヤヂマタカフミ氏プロデュースした和文のビットマップフォントが入っていて、まずこれを使ってみた。かなとカナにちょっとクセがある。それと欧文の横幅が狭いので、他の書体組み合わせた方がバランスはいい。Webページのフッタやメニューで使えそうな書体が充実してます。

あんまり期待していなかったそのほかの和文フォントも結構キレイな書体が入っていてお得感十分。
他にも「FLOP DESIGN」「Maniackers Design」「Gray Graphics」「DIGITAL DREAM DESIGN」などのパッケージからのフォントも収録されている。惜しいのはDingbats系と手書き系が少ないこと。すでに持っている書体もあるけど、ボリュームの多さでヨシ。

2006年05月09日

feedpathを使ってみた。

サイボウズが作った招待制のFeedリーダー。
feedpath2.jpg
予めさまざまなジャンルのFeedが掲載されており、ポータル的な要素が強いサービスだ。
ユニークな機能があるのはさておき(実はまだよくわかっていない…)、おっ。 っと思たのはこれ。

「Feedpathは、個人向けのWebサービスとして全く別のアーキテクチャにて設計し直されたサービスで、どなたでも使える登録制となっています。基本的に個人ツールとして提供されるもので、運営社側から定期的な情報提供をすることはありません。」

提供者 - 利用者という関係性をもう一度一から見直した考え方がすばらしい。
いまのところ操作感も軽快でいい感じ。
地味に品よくAjax使っているのも好感。例えばいろんなものがドラッグ&ドロップできたり、項目名をダブルクリックしたら項目名を編集できたり。最初は取っ付きにくいかもしれないけど、慣れてきたら感覚的に使えそう。


Feedをベースとした情報の受信、発信、検索、共有を効率的に実現するツールを今後も順次追加していくそうだ。ちょっと考えただけでもいろいろなことができるな。もちろんすべてのサービスの基本にあるのは母数。つまりどれだけのFeed数が確保できているか、そこが勝負。


Safariで見ると、デフォルトの文字がちっちゃい気が…   気のせいですか。
タイトルにある「in the era of web2.0」というサブラインは…  恥ずかしいです。

2006年05月06日

生き残るWebサービスの条件

ソーシャルブックマークという分野のサービスがあることは前から知っていた。
でもあんまり興味なかったのだ。ブックマークやネット上のリソースはローカルでそれなりに管理していたし、それを共有しようともおもわなかったから。管理していた、というのはウソだけど。

いたずらにどんどんブックマークが増えてくると、その管理方法が問題になってくることは誰でも経験があるだろう。知りたいことはその場面や状況で違うし、第一なんでそのサイトをマークしたのか覚えてないことも多い。結局毎回google使うのでは学習効果がないといわれてもしかたがない。

そういうことを解決するひとつの方法がソーシャルブックマークの機能のひとつ。
いろいろ調べていたら、もっともサービス競争が激しい分野なんだね。

いちばん気に入ったのがこれ。
logo_250.jpgClipmarks

ページだけじゃなく、文章でも画像でも、なんでもクリックできる。
当然Ajaxで一覧画面は好きなようにカスタマイズ可能。
タグでつなげたり共有したり、CGMとしての機能も十分。

この手のサービスで一番大切なことがある。
それは、機能性でも革新性でもない。
「使っていて面白い、楽しいこと」
これが一番大事なことなんだ。
どんなに便利でも、楽しくなければ使いたくはならない。たとえ最初はとっつきにくくても使っているうちにだんだんと設計思想がわかってきて新しい発見がある。そんなWebアプリケーションなら生き残るはずだ。

2006年05月02日

Keynoteというオーサリングソフト

iWorksに入っているKeynote。

最初は素っ気ないインターフェイスに戸惑って使いこなせないでいた。むりやり使おうとしてもストレスがたまる。

しかしそれは使い方のアプローチが間違っていたのかもしれない。
自分が作ろうとしているページのデザインイメージをそのまま再現しようとしてしまうから戸惑うのだ。

流れに逆らわず、プレゼンしたい言葉や図版をどんどん作っていく。そしてそれから、全体の構成を考えていく。
そいういう使いかたをするようにしたら、プレゼンソフトの使い方のポイントがやっとわかってきた。
アウトラインプロセッッサー的な機能と図版やグラフのオーサリングを同時にできる。楽しいカンタン。
イラストレータでプレゼン用の資料を作ってきたけど、いまさらやっと目からウロコな気分。

MicrosofoftのPowerPointもきっとそうなのだろう。ページデザインばかりを意識していたらうまくはいかないこともある。

2006年05月01日

ニーバの祈り

三井秀樹さんから教えてもらった「ニーバの祈り」からの一節。


神よ、
変えることのできるものについて
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ
そして
変えることのできるものと、変えることのできないものとを
識別する知恵を与えたまえ


O, God, grant me,
the serenity to accept the things I cannot change,
the courage to change the things I can,
and the wisdom to know the difference.


By ラインホールド ニーバ(アメリカの神学者、倫理学者)


「7つの習慣」という名著がある。以前読んだことがあるがこの本にも似たようなことが書かれていた。