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2007年08月22日

Adobe kulerのエクステンション

Adobe Labsで公開中の「Kuler」は、配色(カラーテーマ)を共有するためのWeb アプリケーションサービス。世界中のユーザーが作った色見本を公開・共有できるコミュニティ機能もあって、少しずつカラーテーマも増えてきています。

このKulerをFireworksで簡単に使うツールを見つけました。
「Adobe Fireworks CS3 Kuler Panel」というエクステンション形式のアドオンツールです。

ピクチャ 1-2

Adobe Extension Managerを使ってFireworks CS3にインストールすると、[ウィンドウ]-[その他]メニューから呼び出せるようになります。
パレット自体が小さいので探したり眺めたりするのには少し難ありですが、好みのパターンが見つかったらクリックするだけでドキュメント上にカラーチップがペーストされるのがとても便利。

実際のサイト制作の課程で、配色設計から入ることはあまりありませんが、時間があるときに触っているだけでけっこう楽しいのです。ひさびさに見つけたおもしろいFireworks 機能拡張ツールでした。
制作者はマックで動作するのかどうか心配していますが、Fireworks CS3 v9.0.1.1213 で問題なく動いています。

2007年08月17日

Fireworks CS3のグラデーションがデフォで縦になった。

Fireworks CS3で塗りをグラデーションに変更したときのデフォルトが縦、黒から白へのグラデーションに仕様が変更になっています。

Fw Gradst-1

ひとつ前のバージョン、Fireworks 8 では、デフォルト状態では横にグラデーションが設定されていたのです。色もグレーから黒へのグラデーションでした。

Fw8 Gradst-1
細かい変更点にはちがいなく、どうでもいいと思う人も多いかもしれないがタテグラデーションの方が圧倒的に多く使うので、この変更はマル。
Photoshopのようにグラデの設定自体をカスタム保存できる機能があればいいのに。

2007年08月13日

Fireworks CS3のテキストエディタ

Fireworks 4以降、テキストブロックが大きい場合やフォントサイズのせいでテキストが読みにくい場合などに便利なテキストエティタが備わっています。
書体やサイズ、カラーもテキストエディタ上に反映されるので、けっこう頻繁に使う機能です。

Fireworks CS3を使い始めた当初からかどうかは定かではないのですが、このテキストエディタ上でデリートキーが使えなくなっています。

Fwcs3 Textedit Bug

Bowz::Notebook」さんのブログでもこちらと全く同じ症状が指摘されています。
改めて確認したところ、[フォントの表示][サイズとカラーの表示]のチェックを外してもデリートキー、バックスペースキーとも効きません。ただし、テキストをシフト+←キーで反転させたあとデリートキーを狎下すれば文字は消せるようです。

この症状はテキストエディタ上だけで起こり、ドキュメント画面上では普通にテキスト編集が可能ですので実害は少ないのかも。とはいえテキストエディタを使うたびにイラッっとするのも事実。
現時点では特定の環境下の症状かもしれず、Fireworks CS3のバグとも断定できません。

Mac OSのバージョンは 10.4.10。
Adobe Fireworks CS3のバージョンは 9.0.1.1213。

2007年07月05日

jqueryバンプアップ

もともと「軽くて速い」はずだった「jquery」が1.1.3にバージョンアップ。
何と前のバージョンより平均800%以上も速くなったそうな。
IE6では760%、Safari2では753%の高速化を実現。

数字が多すぎても嘘くさいというか、嬉しくなくなる。

早速切り替えてみたけど、800%は体感できませんでした。
こういう時はウソでもいいから140%ぐらいの数字を出しておけば、「お、速くなった」と思ってしまうのが人の心理というものでしょう。

80カ所以上のバグも直っている(気づいてない)そうだし、とりあえず気分良くアップデートしておきました。

2007年06月11日

typo3

いま関わっている仕事の関係で「TYPO3」を使うことになった。

Logo-Typo3

ドイツ生まれのサーバーサイド高機能CMSツールという説明であってる?
いまだに、細かい部分がよくわからない。なんだかXOOPSが流行り始めた頃と同じ感じがする。
オープンソース特有のコミュニティやWeb上のリソースがきっとたくさんあるだろうとタカをくくっていたら、LLPで設立された「TYPO3 Japan」以外には情報があまり見当たらない。見当たらないけど、検索結果は実は膨大で、そのほとんどがアフィリエイトのコピペ増幅されたページばかりだ。マーケティング手段としてアフィリエイトを活用した時のデメリットばかりが目立って、求めるリソースが埋もれてしまっている。

T3Merchandise 01 すでにノベルティグッズもあってちょっと物欲そそります。

テンプレートを少しいじってみた限りでは、TypoScript なる専用言語をある程度知っておく必要があるし、覚えることがそもそも膨大。
ロジカルな部分とデザインワークが分離しているといっても、なにも知らなきゃ何もできない。
エンドユーザーにとって使いやすいCMSツールは、相対比較的に開発/制作側の負担が大きくなる、という法則があてはまる。ということはつまりTYPO3は大規模なプロジェクトに向いているということか。ならば開発側は複数の企業やスタッフが関わることになるわけで、そういう案件ではたして現段階でTYPO3が選定されるかどうか。
イチから全部オリジナルで作る、という考えが経験上どうしても優勢になりやすいと思う。イザとなると意外に保守的なフォーマットで固めるのがシステム会社が入ったプロジェクトでは一般的だから。

でもすでにTYPO3サイト構築支援をやっている「スタイルチューン」という制作会社もあって、これからが楽しみだ。

本当にCMSがカンタンに使えるのだとしたら、ITリテラシーコンプレックのあるエンドユーザーがインストールから何から全部自分でできるツールでなきゃウソだと思う。

2007年05月29日

ロゴ画像のスライスは危険。

とあるケータイ向けサービスのWebサイトを見てびっくり。

あらら。大事なサイトロゴ画像が上下に切れちゃってる。

しかもその横のサブラインの日本語がヘン。
よく見るとほかにもちらほらと誤字や表記不統一が…。
SoftbankはまだVodafoneのまま。

Froute

マックユーザーなので当然ブラウザは Safari 。(ほかの環境ではOKのようです)

ロゴの画像はスライスしないでコーディングするのが当然フェイルセーフなやり方だ。
だけどテーブルコーディングの場合どうしてもスライスしないと収まらないこともあるだ。ちなみにこのサイトはテーブルを使ってコーディングしている。

自分も昔は同じことをしていた。
テーブルレイアウトでほとんどスタイルシートを使わなかった時代は、大きな画像やグリッドからはみ出させるデザインをするときに、意図的に画像をスライスしてテーブルですき間が出ないように組んでいた。
もちろん、XHTML+CSSでも画像を途中でスライスすることはある。でもコーディング時に意味付けができなくなって、ムリのあるソースコードになるのがいやだから最初のデザインの段階から破綻しないような配置をするクセがついてきてしまっている。
ある意味で冒険しないデザインワークが果たしていいことなのかと自問することもときどきあるのだけど、思い返してみるとテーブルを使ってレガシーコーディングしていた頃の方がレイアウト上の制約は多かった。今の方がずっとラクだ。

上で例示したサイトではないが、ケータイ向けサイトの日本語はかなりユルいと感じる。
「使っている」を「使ってる」と軽く表記するというレベルの話ではない。
文法的に正しくないだけではなく、同じ固有名詞が別のページでは違う表記になっていたり、ナビゲーション構造自体が破綻しているサイトも散見される。
総じて「編集者」の存在が感じられない仕事だ。
言葉でどうメッセージするか、編集視点的なデザインがもっと必要だと強く思う。

2007年05月25日

Webデザインマンション

賃貸型WEBサイト 「Webデザインマンション」。
なんだそれ?

…と大半の人が思ったそのすぐあとに、たぶん大半の人が「それってもしかして、レンタルという意味? デザインテンプレート販売のことじゃ…」と想像したことと思います。

そう。

その通りみたいです。

STEP1) デザインを選ぶ
STEP2) 素材を送る
STEP3) お金を払う

以上です。

Webdesignmansion

Webデザインマンション
コメントが難しいサービスです。まだあったんですね。サイトテンプレート販売って。
WEBデザインマンションの背景に迫るブログもあってたのもしいです。入居中は同じデザインは他の人は使えないので、同じデザインに偶然遭遇されてしまう危険もないわけです。

ついでに入居中のユーザー向けにリフォームやメンテナンスサービスが有料オプションであればよりいっそう顧客満足度が高くなることでしょう。

2007年05月10日

エコスゴイ未来なgreenz.jp

エコスゴイ未来がやってくる@greenz.jp」
triggが手がけるエコで楽しげなコミュニティサイト。
「地球も人も、どんどん健康&ハッピーになって、持続可能で平和でわくわくするような、スゴイ未来をどんどん紹介する」というのがコンセプト。
軽いタッチの割には「スゴイ未来」だなんて大上段な言葉をさりげなく入れてくるあたりは、毛嫌いする人ももしかしたら少なくないかもしれない。

Greenz-1

テーマとしてはCSR的なトピックを中心にしているように見えて、本心としては「デザインが足りない所にもっとデザインを」と唱えてクリエイティブができることの可能性を拡大していこうという隠しテーマがあって、そこがこのサイトを気持ちよくしているんだろうな。

経験デザインという概念が最近流行りコトバになってしまっているけど、それを具体的にサービスに落とし込んだ好例として成功してほしい。

2007年04月24日

Fireworksの黒い棒。

「諸君」コピペって流行っているの?
まあそれはいいとして、使った人しかわからないFireworksのちっちゃいクセ(バグともいう?)にFireworks好きの愛を感じる。

グラデを縦にしたいのを
塗りハンドルが微妙にナナメになるなど絶頂すら覚える
諸君、私はFireworksが好きだ

Fireworksのグラデハンドル。あの変な黒い棒。思う通りに動いてくれない変な棒。
でも慣れると使いやすような気がしてくるんだからしかたがない。

2007年04月20日

デザインカンプはもうすこしお待ちください。

来週はプレゼンがある。
某企業のWebサイトリニューアルプロジェクト。悲しいけどコンペ案件。
企画案はかなりいいものができたと思う。企画書を作ったのはよく一緒に仕事をするディレクターとのいわば共作。二人が違う視点から同じオリエンシートを読んですりあわせて作ったもの。これはうまくいった。

だけどデザイン案がうまくいかない。やばいです。しっくりこないのです。デザインカンプ制作は自分の責任範囲だから、誰に頼ることもできない。

ふつう、企画案づくりがうまくいったときは、デザイン案もたいていほぼ同時にどこかから降りてきて頭の中でイメージの芯が住みついて離れなくなる。デザインカンプ作成はそれをただFireworksを使って再現するだけ。イメージの芯を再現する過程では、いったんそこから離れるためにあえて寄り道してみたり、全く違うデザン案を作ってみたりもするけど、やっぱり腑に落ちない。

今日一日ずっといろんなWebサイトを渡り歩いて、何かの答えを探しているけど答えがみつかるはずはない。時間を浪費するためにムダに過ごしているだけだってことは自分でもわかっているけど止められない。
ミクシを漂ったり、Twitterしたり。現実逃避に走る…。

いままでこんなふうに袋小路な時はどうやって解決するか。正解はないかもしれないけど、かならずやっていることが五つあります。

1)トレースする。
この案件の関連資料を全部読み返す。もう何度も読んだ資料や、企画草案、お客さんからもらった資料、会社案内、サービスツール類、打ち合わせのときのメモ。そういったものを全部もう一回読み込んで、思い出す。
2)人と話す。
全然関係ない人や家族、友だちと話す。相談っぽくならないようにアイディアが浮かばないことやクライアントの事業内容なんかをそれとなく話して、相手のリアクションをよーく観察する。
3)写真を見る。
写真集を眺める。とくにGetty imagesやamanaなどのストックフォトサービスのサイトで、関連したキーワードを元にあてどなく画像検索をよくやる。キーワードは例えば自動車メーカーなら「自動車」などあまりにも直接的なワードは選ばずにドライブ、スピード、加速度、流線型とちょっとずつ離れていくのがポイント。
4)とにかく手を動かす。
Fireworksの白いドキュメントを用意して、なにも考えずに何かを作る。大きな全体像が見えていないのだから小さなグラフィックパーツやカラーチップを作ったりしているうちに全体の森がみえてくることも…。
5)しばらく別のことをする。
いつまでも悩んだってしかたないから、きっぱり忘れてほかのことをする。リフレッシュすれば、きっとうまういく。

行き詰まった時は上から順番に実行していくのです。
特に1)の資料を精読作戦は効果てきめんです。ほとんど頭に入っているつもりでも、もう何度も読んだ書類ももう一度改めて読み返しながら、そのとき説明してくれやお客さんの補足説明を必死で思い出してメモ書きしていく。そして大事なことはその会議や打ち合わせのとき、「自分がどうどう思ったか」を思い出すのです。ここがポイントです。忘れてしまっていても、その前後の会話を思い出す努力をしているうちに、その時の自分の感情を思い出すことがあります。それをメモしていく。

これで大抵うまくいく、はずなんだけど。

このエントリーを書いている時点で、実は5)のステップまで来てしまっているわけで、言い換えれば別のことをしているのです。
4)と5)はホントは良い方法じゃない。バッドな解決方法。とくに5)の現実逃避は私の場合うまくいきません。ほかのことをしても気になって気がついたら仕事のことを考えている。息抜きができない性格は自覚しているので逃げずに向き合う方う道を選びます。

6番目以降の作戦もあるにはあるのですが、いままで実践してうまくいった試しがないので今日は書かな。それよりこれからどうしよう…。